私たちの体は内分泌系というホルモンを分泌する器官に大きな影響を受けています。
作られたホルモンは血液中に放出され、標的とする細胞に働きかけることで体の機能を調節しています。
ホルモンはごく微量で効果を発揮しますから、僅かなホルモンバランスの乱れが、体に変化を生みだしてしまうのです。
ストレスがホルモンに与える影響は大きく、人間はストレスを感じると、どんどん自分で体を悪くしていきます。
ストレスは目に見えず、その度合いも人によって異なるのでわかりにくいものですが、ニキビや体調不良など目に見える形で私たちの体に現れてきます。
ニキビは一般に男性ホルモンが活発化することで起きやすくなると言われていますが、この男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにし、ニキビをできやすくします。
男性ホルモンは男性のみでなく女性にも存在し、思春期と三十代から四十代にかけてその総量が多くなっていきます。
またストレスは中枢神経系と密接に関連しており、人はストレスを感じると中枢神経系が刺激され、それに伴い視床下部やその他内分泌に関わる重要な器官が作用し、アドレナリンやコルチゾルといったホルモンを分泌します。
それらは拮抗する関係にあり、そのバランスが崩れると、人は激怒したり恐怖したり、精神の状態が不安定になります。その変化は血液量の減少や低血圧、低体温などになって現れます。
冷えや低血圧によって血行が悪くなるとそれだけ新陳代謝も遅れますし、免疫の力も衰えます。すると肌の生まれ変わりも阻害され、アクネ菌などニキビのもととなる細菌も活発化してしまうのです。
他にも私たちの体の中にはサーカディアンリズムと言って、おおよそ24時間周期で変動する体内時計が存在しています。
このリズムが体にとってとても重要なのですが、過度なストレスはその正確なリズムを壊してしまいます。
リズムが崩れるとホルモンの分泌も乱れ、結果的にニキビができやすくなってしまうのです。
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